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大糸線

今日の出張は糸魚川。

北陸新幹線に乗って、日本海を眺めながら金沢から1時間もかからずに糸魚川に。

ここらへんは会社は入ったときの実習エリアだから、景色にも見覚えがある。

とても気持ちの良いエリアだ。

仕事を終えて、ちょっと脇道に笑。

糸魚川駅にはかつてレンガ造りの重厚な機関庫があった。しかし北陸新幹線建設に伴い撤去される憂き目となったわけだが、地元はその痕跡を残した。そして、このように駅前にレンガの一部が立ちはだかることになった。さらにその奥にはかつてその車庫に入っていたディーゼルカーが静態保存されている。これはすごい。

 

さて、そのディーゼルカー、2エンジン搭載のキハ52がかつて走っていた大糸線に今日は乗ってみる。

仕事が夕方に終わったので笑。

 

糸魚川から南小谷までの1時間ほどのプチ乗り鉄笑。

ご存じ、この路線は中央構造線、フォッサマグナの谷にそって走っている。姫川という石灰分の多い川に沿いながら、立ちはだかる山々を縫うように建設された路線だ。この区間の人の往来は江戸時代以前から盛んにあって、千国街道とか、塩の道とか、要は

長野県の松本まで日本海の塩を運ぶルートだったらしい。しかしそこはかなり険しい道のり。鉄道が全通したのは実は昭和30年代というから、鉄道の歴史的には相当若い。それだけ建設が難しい地形だったのだろう。

 

今では立派な道路が建設されていて、大型トラックが頻繁に往来している。

鉄道はわずかなお客様を運ぶために日々運転しているのだけど、今日私が乗車した列車が終点の南小谷に付く頃には私含めて2人しか乗っておらず、帰りは同じく3人。これでは儲かるどころか大赤字だ。

 

まあそれはともかく、南小谷駅に到着して折り返しまでの1時間。

駅前を姫川が大きな音を立てながら豪快に流れている。周囲の山々とごくわずかな谷間の平地。もう、ここは信州の佇まいだ。

気温も下がってきて20℃を下回り、少々肌寒い。暖かいコーヒーでも飲もうと自動販売機を見るも、冷たい飲み物ばかり。その横には既にお役御免のチューインガムの自動販売機。なんか昭和やなー。

 

20歳台の頃は、シュプール号でこの南小谷駅までスキーしに来ていたなー。その頃はこの自販機は結構繁盛していたかもしれない。神戸で仕事をしていたのだが、終業後夜行列車でここまでやってきて、昼間はスキーで滑りまくり、帰りも夜行列車で神戸へ。そしてそのまま出勤という、すごいことをしていたのを思い出す。シュプール号はそれくらい当時使われていたのだ。今ではほんと考えられないけど。

 

 

さて、糸魚川に戻って、少し一杯ひっかけて金沢に戻ってきた。

駅にはサーモグラフィーが。幸い、私は平熱だった。お酒飲んで体は少しほてってるけど。

勢い、コンビニでチューハイを買い、自宅まで気持ちの良いお散歩。金沢の西口は通りがとても広々としていて、歩いていて心地よい。よっぱおじさん、無事帰宅しました笑。