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フレーズの記憶

散々練習して覚えたはずのフレーズ。曲の中で如何に使うかを意識して曲のカラオケ中で覚えたフレーズをとにかく入れ込む、最初は強引でいいから入れるといことを繰り返していくうちに体にしみこんでいき、意識しないでも使えるようになる、ということを以前習っていたサックス師匠から教わり、今でもそれを実践している。のだが、一日経つと、もう忘れてしまっている。曲の中で使うドコロの話ではない。これは記憶力低下という老化現象なのか、あるいは繰り返し方が足りないのか。あるいは、折角覚えても、カラオケが鳴ると出てこない。ということは、そもそも音楽センスがないのか。

 

最近、その三つともではないか、なんて弱気になることが度々ある。

このようなペースで進んでいては、いつになっても上級者にはなれないし、あと何年生きれるのだろうかといったことも考え出すと憂鬱になる。まあ、あと数十年は生きるんだろうけど、記憶力低下は絶対避けて通れないだろうしこれから益々顕著になるだろうし。しかし、嫌だな、こういうマイナス思考は。どんどん悪循環していく。

 

これは断ち切らんといかん、ということで、とりあえず今日もカラオケボックスへ。昨日覚えたことが実践できるかテストだ。

すると・・・、ん? なんか体が反応する。指が覚えているというか。音が頭の中で鳴っているというか。これかな、あきらめずに練習した成果かな。あるジャズ本で、フレーズを覚えるには愚直に100回繰り返すべしという記事を読んだこともある。確かにこれまで散々繰り返したと言っても100回までは到達していただろうか。やはりすぐに別の練習に浮気してしまうのが問題だったのかな。今回のフレーズは、マイナス思考にさいなまれながらも繰り返してきたから、結果として良かったのかも。あれこれ求めずに、まずは一つきちんと得ること。

 

これは何ごとにも通じることだろう。そう考えると、少し気持が楽になる。沢山得ようとするから、何も得られない。一つでよいと割り切るから一つは確実にゲットできる。ことわざにもそういうのがいろいろあったな。あれこれスケベ心出さずに、一つをきちんとしていこう。

 

ということで、2時間の予定を30分延長した今日のカラオケボックス練習であった。