到着したテナーに失望

ヤフオクで落札したニッカンインペリアル。本日自宅に届いて、梱包をほどき、いよいよご対面♪となったわけだが、いきなり意気消沈。この凹み。なんなんすか!思いっきりぶつけて凹んじゃってますやんか!こんなの商品説明にはなかったし、アップロードされていた写真にも写す角度の関係できちんと写り込んでいなかった。本文には大きな凹みは無いと書いてあったが、この凹みを大きい凹みと言わずして何と言う?

さらにはネックのオクターブキーの支持部が破損している。ぐらぐら。こんなの明らかに破損じゃないか。商品説明には破損は無い、って書いてあったじゃないか!

意気消沈する中、とりあえず試奏してみる。

うーん、なんじゃこりゃ。ぜんぜんあきませんやん。音楽にならないし、低音部なんて全く鳴らない。これは修理が必要だけど、どれくらいかかるんだろうか?行きつけのサウンド風雅大阪店の店長に電話すると、見てみますよということであり、さっそく足を運ぶことにした。

日本橋近くのサウンド風雅。テナーの定期的な調整をお願いしている馴染みのお店。

早速店長に楽器を見てもらうと、開口一番「これは・・・」ということで、かなり酷評されそうな感じ。

で、少し見てもらっただけで結論が出ました。

「これ、修理しない方がいいですね」  思わず、笑ってしまいます。

オーバーホールが必要で、その場合10万円が必要だけど、この楽器をそれだけかけて修理してもその金額では売れない、とか、この楽器はそんなにいい音がしない、とか、まあいろいろとあって、私も早々に修理する気が失せてきました。

さすがに10万円かけるくらいなら、もっとまともな楽器を最初から購入することができるし。

となると、このテナー、どうしましょう・・・。

 

やはり商品説明と異なるものが出品されていたわけだから出品者にクレームとして返品・返金してもらうのが筋だなと考え、帰宅途中に出品者にその旨をメールで連絡してみた。しかしながら帰ってきた返事は、「返品はご容赦」だと。こちらが控えめに言ったので少しなめられたからなと思い、きちんと筋を通してこちらの意見を述べ、それでも誠意がない場合はオークションIDの評価を最も悪いものにするつもりであることを改めて伝えると、返品了解、返金するとの返事が来た。

 

オークションでこんなことになったのは初めて。出品者は良い評価が500を超え、悪い評価が一つもない方だったので、評価について言及したのは効果的だったのかもしれない。商品がジャンクであるとか、出品者の検品の見落としや商品説明の漏れがあってもノークレームノーリターンというような記載が商品説明欄にあれば、今回のように私がいくら言おうともだぶん私の方の分が悪かったと思う。

まあともかく、とりあえず今回の落札は無かった、ということになったということで決着したのは良かった。

 

では・・・、博多用テナー、また別のものを物色しなおすとするか。でも、もうヤフオクはやめとこうかな、同じ思いするの嫌だしねー。

コメントをお書きください

コメント: 3
  • #1

    Rick (土曜日, 25 3月 2023 18:40)

    出品者が酷いのはわかりますが、本来、ニッカンインペリアルは当時、日本の最高峰の楽器です。イメージが悪いのは、ニッカンがヤマハに吸収されてしまい、当時のニッカンが歴史から消されてしまったこともあります。また当時のブラバンなどで、調整もされていないインペリアルがイメージを悪くしたということもあります。ニッカンインペリアルはYTS-61の元になったモデルですから、作りも非常に似ていますし、当時の職人さんが丁寧に造ったサックスです。また、実際にYTS-61とニッカンインペリアルが並記された当時のカタログでは、インペリアルの方が定価が高かったののも事実です。海外などでは評価は高いですし、決して悪い音がする楽器ではありません。サウンド風雅さんには申し訳ありませんが、ビンテージを売るだけのお店では、実際のところ楽器の音など分かりません。お金の問題ではなくいい音がするかという問題です。トランペットなども含め、ニッカンの再評価が求められると思います。

  • #2

    まつ (日曜日, 26 3月 2023 13:00)

    随分と前の記事へのコメント、ありがとうございます。
    この記事の後、サブにはエルクハートE6を新品で買いました。安いのに枯れた音がして気に入ってます。
    貴殿のコメントを拝見し、インペリアル、一度吹いてみたくなりました。価格ではなく音、というのは全く同感です。

  • #3

    Rick (日曜日, 26 3月 2023 19:00)

    勝手なコメント、失礼いたしました。サウンド風雅さんにも申し訳ないです。エルクハートは徹底してMark VIにこだわった楽器ですね。大事にしてあげてください。
    上手な人はなぜいい音を出すのか? これは、楽器の問題ではありませんよね。ヤマハのスチューデントモデルを吹いても、いい音がする。それはその人の音像がしっかりイメージできているからなんだと思います。
    知るかぎりですが、楽器やマウスピースの沼にハマる人は勘違いしている場合が多いものです。楽器やマウスピース、リードを変えれば、XX(ジャズジャイアント)の音がするなんてことはありません(確かにある時代以降のS・ゲッツっぽい音を出すには、狭いマウスピースと硬いリードじゃないとダメでしょうが)。Mark VIを吹いても全然鳴らせないとか、20万のオットーリンク吹いても変わらないとか、そういう人を何人も知っています。どんな楽器を吹いても、結局出てくるのはその人の音なんですよね。
    駄文、失礼いたしました。良い音楽ライフを!